新着情報
2014.09.26
日 時:平成26年9月26日
場 所:日本医師会館 大講堂学
出席者: 播磨洋子(関西医科大学・
日本女性放射線腫瘍医の会 会長)
内田伸恵(鳥取県立中央病院)
日本医師会主催の大学医学部・医学会女性医師支援担当者連絡会に出席した。
報告事項
1.若手女性医師の増加に伴い、各学会でも女性医師支援や男女共同参画の必要性を認識し、学会下部組織として男女共同参画委員会が組織されていることがわかった。元来女性医師の多い皮膚科や小児科では活動が盛んで、大学へのアンケート調査実施などをおこなっていた。外科系学会幹部の危機意識も強く、診療におけるグループ主治医体制の確立が必要であるとの意見が出された。
2.日本医師会実施のアンケート調査報告(日医雑誌 vol.143,No6,p1232-1235)のうち、医学会分科会への調査結果について、以下要点を抜粋する。
① 医学会分科会118学会のうち回答102学会(回答率86.4%)、学会会員総数494,399
② 男性医師:84.3%, 女性医師:15.7%
③ 男性専門医:84.4%, 女性専門医:15.6%
④ 役員の女性割合:会長(理事長);0%, 副理事長;0%, 理事;3.0%, 評議員・代議員:5.3%
⑤ 学会役員選出時のクオーター制(割当)など女性医師へのポジティブアクションの有無
あり:8.9%, なし:77.2%, 導入予定・検討中:13.9%
第3次男女共同参画基本計画の閣議決定(平成22年)で「2020年までに指導的地位に女性が占める割合を30%程度とする目標」が策定されたことを受け、日本医師会では各種の取組「2020.30」を推進している。しかし、医学会分科会での指導的地位における女性割合は、まだまだ低い現実であることがわかった。